人は生きているだけで、多くの悩み事にぶつかります。
それは、朝起きてから夜寝るまでの些細なこと、例えば「お布団の中で目が覚めて、ぬくぬくとした心地よい世界から今出ようか、それとも、もう10分その心地よさに浸っていようか」なんてことにはじまり、「クレジットカードの支払い期限が近いのにお金がない」という深刻なものまで様々です。
そんな悩み事というのは、本来、日々、決断することで解決されます。
朝起きる時間は、後10分寝ていたら遅刻するから今起きよう、あるいは、今日は仕事がないからそのまま寝ていても大丈夫。
これが、遅刻するとわかっているのに二度寝してしまうと、その瞬間の判断ミスによって、結果遅刻してしまい、それが悩みの種になります。
クレジットカードの支払は、そもそも、お金がないのに買い物をしてしまったことが原因ですから、買い物をするという判断ミスが悩みの種になるわです。
人は毎日たくさんのことを解決している
そもそも、人は毎日たくさんの問題にぶつかります。
朝食は何にしよう、洗濯物は今日にしようか明日にしようか、そろそろ卵がなくなるから買おう、明日のブログは何を書こうなど。
主婦の24時間を考えるだけでも、多くの問題があり、それを1つ1つ解決しています。
その問題を分類すると、
- 自分1人で解決できる問題
- 自分以外の人が関わることで解決できる問題
に分かれます。
自分1人で解決できる問題は、先に書いたように、朝起きる時間もそうですし、主婦の家事、今日何を着るかなどがあります。
自分以外の人が関わる問題は、家族で週末の過ごし方、友達とのランチ会で食べるの、人へのプレゼント、職場で同僚と話す会話の内容、仕事を終わらせる時間など。
数えたことはありませんが、人は相当な数の問題を日々解決しているのです。
決断できないという経験
ところで、決断ができなくなるという経験をしたことはありますか?
私はあります。
夫に好き嫌いが多いとか、味にうるさいとかはまったくないのに、とにかく毎日の食事のメニューを決めるのが苦痛になり、決められないということがありました。
掃除も洗濯もしなければならないのに、どうにもこうにも気力が出ずにずるずるとしていまいます。
それとは別に、自分以外の人がかかわった問題が解決できなくなったこともあります。
考えれば考えるほど、人の気持ちがわからなくて、夫が話す言葉さえ信じられないということがありました。
友達にランチに誘われて、行きたいのか行きたくないのかもわからず、決断ができないのです。
決断ができないときは
では、悩み事が多いということはどういうことでしょうか。
それは、
- 本当に解決できないでことが毎日どんどん湧き水のように起こっている
- 判断能力が低下している=決断できない
の2つのいずれかです。
問題が湧き水のように起こっている場合は、解決すべき問題が多すぎて、追いついていないことが原因です。
そのため、なぜたくさんの問題が起こるのかを先に考えなければいけません。
自分のまわりで特に多くの事件がないのに、解決できない問題が多い場合は、判断能力が低下が原因です。
つまり、実は自分の中に何らかの問題を抱えている可能性があるということです。
その場合は、
- 自立できているか
- 自己肯定感が低くなっていないか
- 抑うつになっていないか
の順番で考えていきます。
決断というのは、過去の経験や新しく得た情報などから自分で考えて何がベストかを考えて判断し、最終的に問題解決につながります。
その判断が自分だけでできなければ、家族で話し合ったり、友達に聞いてもらったり、必要があれば専門家に相談したりして、自分なり、家族なりの道をみつけていくのが普通です。
普通というのは、人が自立している状態とはそういうものだと思うからです。
そのため、自立できていないときは、まず自立できるように努力します。
普段自立できているのに、自分以外の人がかかわるときの問題を解決できないときは、自己肯定感の低さを疑います。
特に、人との関わりの中で、人の気持ちがわからない、人を信じることができないなど、わからないことが多く、相手に確認することができない場合は、自己肯定感が低い可能性があるからです。
そして、自分の問題を自分だけで解決できないときは、抑うつの可能性を疑います。
私は母が他界したことが原因で抑うつになったと思っていますが、人が抑うつになる原因は色々ありますが、配偶者の死、転職、引っ越しなど、過去1年間に経験したライフイベントを点数化することが目安になります。
- 参考サイト:あなたを蝕むストレスの正体
それでも悩み事が減らないときは
自立できている、自己肯定感も低くない、抑うつでもない。
それでも解決できないときは、どうしたらいいでしょう。
それは、いったん諦めるということです。
諦めることを負けととらえると、負けることはある意味恐怖です。
でも、諦めることは決して負けではないのです。
それは、諦めたからこそ見えてくる、新しい未来は絶対に存在するからです。
新しい未来を経験したら、いったん諦めたことが解決する可能性だってあります。
1cmでも1mmでも、今の地点から歩みをすすめること。
そして見えてくる新しい世界を楽しめるようになること。
これが悩み事を少なくすることにつながるのではと思います。