夫が、投資勉強会なるものに参加しました。
勉強会という名前はついているものの、説明してくれたのはFPさん(フィナンシャル・プランナーさん)。
ランチを食べながら、話しをきいてくれればいいんですよーというスタンスで、老後の資金について説明がありました。
最後の最後に、FPさんの会社案内もあり、「うちに任せてくれれば、老後は安泰です!」というセールストークで締めくくられたようです。
そのFPさんが話していた内容を夫からきいたのですが。
その中で、私が気になったことが2つありました。
1つは、平均寿命について。
もう1つは、インフレについて。
今回は、この2つについて、私が思っていることを書こうと思います。
今40代の人の平均寿命
1つ目の平均寿命についてです。
FPさんいわく、近い将来リタイアを控えている人たち。
おそらく、60歳前後の方たちだと思います。
その方たちの平均寿命は、ほぼ確実に90歳までいくだろうということでした。
少し前に、「LIFE SHIFT(ライフ・シフト)」という本を読みました。
実は、この本にも同じことが書かれていました。
60歳前後の方たちは90歳くらい。
40代の人たちは90代後半。
そして、2007年生まれた日本の子供たちは・・・。
107歳まで生きる可能性が、なんと、50%もあるのだとか(@_@)
ちょっと、想像ができない世界です。
でも、寝たきりで長生きというわけではなく。
統計では、健康寿命が伸びるということのようです。
その点では、安心ですね。
平均寿命の伸びにどう対応するか
では、健康寿命が伸びることに備えて、老後について、何を考えておくべきでしょうか。
これはわが家の話しですが、老後資金は90歳まで生きることを前提に計画していました。
この「90歳まで」、というのは、「100歳まで」に変更して、再計算する必要があるでしょう。
そして、老後の暮らしは長くなります。
お金をたくさん使って人生を楽しむのも良いでしょうが、お金には限りがあります。
となると、あまりお金を使わずに心から楽しめることが1つでもあれば、心は満たされます。
他には、年をとっても、身体に無理のない範囲でできそうな仕事を探しておく。
定期的に集まって一緒に何かを楽しめる友達を作る。
同じ趣味の人、ライフスタイルの人と、ネットでつながる。
あまり老後の暮らしはこう!と、決めつけず。
お金も、友達も、時間も、新しいことに挑戦できる間は挑戦する気持ちが大切だと思います。
お金とインフレ率
もう1つ、インフレ(インフレーション)についてです。
FPさんは、インフレに負けない資産運用を強調していたようです。
インフレ率とは、物価の変化を表す数字です。
例えば、2016年に100円で買えたものが、2017年には110円になりました。
この場合、インフレ率は10%になります。
反対に、2016年に100円で買えたものが、2017年には90円になりました。
この場合は、インフレ率は-10%になります。
老後とインフレは、とても密接な関係があります。
例えば、老後資金が1000円あったとします。
2016年に商品Aは100円だったので、10個買えてました。
でも、2017年は10%のインフレ率になり、商品Aは110円になりました。
そうすると、同じ老後資金1000円だと、9個しか買えなくなるのです。
反対に、2017年は-10%のインフレ率になり、商品Aは90円になりました。
この場合は、同じ老後資金1000円で、11個買えるようになります。
ところで、日本のインフレ率をご存知ですか?
をみるとわかるのですが、ここ数年は0付近をウロウロしています。
この状態だと、物価に大きな変化はないので、現在老後を送っている方は、老後資金にさほど影響はありません。
でも、インフレ率は、いつ、どう変化するかわかりません。
例えば、インフレ率がプラスへ傾いたとします。
インフレ率がプラスへ傾くと、前にも書いたように、同じ金額でも買えるものが減ってしまうということです。
同じ1000円という金額でも、インフレ率がプラスへ傾く前と後では、後の方がお金の価値が減っていることになります。
反対に、インフレ率がマイナスへ傾いたとします。
インフレ率がマイナスへ傾くと、同じものであれば、多く買うことができるようになります。
これは大変喜ばしいことです。
でも、住宅や車などのローンがある場合は悲しいことです。
これは、お金の価値が増えることになりますので、ローンがあれば、ローンの価値も増えてしまいます。
実際に、どのようなことが起こるのかというと。
商品Aの値段が下がりました。
これは、商品Aを売っている会社の利益が下がることにもなります。
となると、商品Aを売っている会社は儲けが少なくなり、会社が社員に出せる給料も減ることにつながります。
ここで、商品の値段が下がる前は、年収500万円だったとします。
そのときに、住宅ローンは1000万円でした。
ところが、会社の利益が薄くなり、年収が400万円に減ってしまいました。
同じ住宅ローン1000万円でも、家計に対する負担は、年収400万円になったときの方が大きくなります。
インフレ率にどう対応するか
インフレ率はプラスが良くて、マイナスが悪い。
そういうことではありません。
資本主義社会に生きている以上、インフレ率は上がったり下がったりするものだと考えるべきです。
ですから、インフレ率が上がっても、下がっても。
どちらに傾いでもいいように、事前に備えておくことこそが重要なのです。
インフレ率がプラスになった場合に備えて、お金を増やすことを考える。
インフレ率がマイナスになった場合に備えて、ローンは必要最低限におさえておく。
この2つはとても大切なことです。
この2つを、頭の片隅に置いて日々生活するか、しないか。
それだけで、老後の暮らしはまったく違うものになると思います。
さいごに
わが家は、バブルが終わってしばらくしてから、そろそろ大丈夫だろうとマンションを買いました。
ところが、その後もマンションの値段は下がり続けました。
マンションの値段が下がったために、住宅ローンの借り換えもなかなかできず。
本当に大変な思いをしました。
その教訓もあり、可能な限りデフレに備えています。
住宅ローンは繰り上げ返済を毎年実行して、現在、ローンは1つもない状況です。
でも、家は(高いものではありませんが)2軒持っています。
今は、インフレ率が上がることにも備えて、お金を増やすことを考えています。
すでにある資金はすでに運用されているので、このまま増えることを祈りつつ。
最近は、私にできそうなことということで、ブログで収入を得ることを真剣に考えています。
これから老後のお金を考える予定の方は、
- 平均寿命
- インフレ率に左右されない家計管理
の2つを念頭に、計算するといいかもしれません。
今後も、長い人生になりそうなので、焦らず、じっくり、楽しみながら、お金のことについて考えていきたいですね♪