先日、胸にしこりがあるのをみつけ、慌てて病院へ行きました。
詳細な検査をしてもらった結果、幸い問題はありませんでしたが、検査までの1週間、インターネットで乳癌について調べていたら、気になることをみつけました。
それは、出産経験のない人がなりやすい病気の一つに、乳癌があったのです。
他にも子宮体癌、子宮筋腫、子宮内膜症などがありました。
また、不妊治療をしていると、乳癌と子宮体癌のリスクが増えるようです。
私は不妊治療経験のある子なしの40代後半で、どれも気になることばかり。
そこで、今回は、子なしの場合の乳癌について、私の母の乳癌について、書きたいと思います。
出産経験のない人の乳癌のリスク
乳癌には、エストロゲン依存のものと、非エストロゲン依存のものがあるんだそうです。
エストロゲン依存の乳癌は60%から70%。
非エストロゲン依存の乳癌は30%から40%。
こんなデータがありました。
エストロゲン依存の乳癌は、女性ホルモンのエストロゲンを受け続けたことによってできる癌で、特に、エストロゲンのみに晒されている時間が長いと影響を受けやすいといわれています。
エストロゲンは、女性の体の中で常に分泌されているホルモンです。
ピークは排卵直前。
排卵したあとは、プロゲステロンと呼ばれるホルモンが分泌され、生理がはじまる前まで続きます。
つまり、エストロゲンのみの時期は、生理がはじまってから排卵までの2週間ということになります。
この時期が長ければ長いほど、乳癌になるリスクが増えるということです。
ここで、出産とエストロゲンの関係をみてみます。
なんと、妊娠すると、エストロゲンとプロゲステロンの2つが同時に分泌され続けるのだそうです。
また、母乳を与えている間も、エストロゲンとプロゲステロンの2つが同時に分泌されるため、出産軽々のある人は、約2年、エストロゲンのみに晒されている時間がなくなるわけです。
ここで、出産経験のある人と、ない人の違いが出るわけです。
ところで、不妊治療の経験のある方はご存知かと思いますが、エストロゲンといえば、排卵誘発剤として使われるのもエストロゲンです。
つまり、排卵誘発剤を処方されている場合は、生理がはじまってから排卵までの間、エストロゲンにより多く晒されているわけです。
不妊治療で乳癌のリスクが増えるのは、このエストロゲンということになります。
私の母の乳癌
私の母の話しです。
私の母は、58歳で乳癌になりました。
その後、65歳で肺癌になり、68歳で亡くなりました。
その母は、更年期障害で、53歳のときにホルモン療法をはじめたのです。
今では考えられないですが、5年間飲み続けていました。
乳癌だとわかったとき、すでに大きさは2cmほどになっており、お医者さんからは、その大きさになるまで5年ほどかかっているはずだと言われたそうです。
母がホルモン剤を飲み始めたときと一致します。
そのホルモン剤は小さな内科病院で処方してもらっていたし、20年も前の話しなので、今となってはどんなホルモン剤だったのかはわかりません。
でも、ホルモン剤を飲み始めた時期と乳癌ができた時期が一致するので、おそらく、母の乳癌はホルモン剤が原因ではないかと思っています。
更年期障害の治療は、きちんと専門家に診てもらうことをオススメします。
出産経験のない人の更年期
ところで、出産経験のない人の更年期についてですが。
出産経験がないと、更年期のはじまる年齢が早くなるとか、更年期のときの症状が酷くなると書かれているものをたまに見かけます。
ですが、これは、私が英語の資料を読んだ限りでは、関係なさそうです。
更年期のはじまる年齢は少し早いという統計もあるようですが、誤差程度。
気にする必要はなさそうです。
最後に
出産経験のない人にリスクが増える病気があるのと同じで、出産経験のある人にリスクが増える病気も、もちろんあります。
また、出産経験があっても30歳以降に出産している人も、出産経験のない人同様、リスクが増えるというデータもあるようです。
あまり、気にし過ぎはよくないですが、乳癌の検査はサボらずいきましょう!