前回、自己肯定感が低くなっている子なし主婦さんの、人との付き合い方について書きました。
子どもがいないことに対してあれこれ言う人とのお付き合いは、「自分のことを話さない」ことが得策という内容でした。
今回は、自己肯定感を上げるための別の方法をご紹介しようと思っています。
それは、とても簡単なことで、
- 身の丈を知る
ということです。
その身の丈って何?ということですが、そんなに難しく考える必要はなくて、単に、
- できること
- できないこと
を明確にするだけ。
できないことを中心に生活していませんか?
仕事にストレスを感じる人と感じない人がいます。
その違いはなんだと思いますか?
それは、その人の能力に合った仕事をしているかどうかによるのだそう。
つまり、その人の能力に合っているか、それ以下の内容の仕事であれば、人は仕事にストレスを感じません。
反対に、その人の能力以上の内容が仕事になっていると、ストレスを感じます。
例えば。
広く浅くのつきあいが苦手なのに、保険のセールスマンをしていたり。
表計算のエクセルが苦手なのに、毎日エクセルを使って仕事をしなければいけなかったり。
冷え症に悩んでいるのに、スーパーの生鮮食品売り場で働いていたり。
他にも。
人と関わることが苦手なのに、チームで仕事をしなければならない職場だったり。
不妊治療のため通院が頻繁にあるのに、不妊治療に理解がなく休むのが難しい職場で仕事をしていたり。
片付けや料理が苦手なのに、家事をしなければならなかったり。
できないことをしていると、できないことですから成果は出ません。
成果がでないと、他からの評価は低くなります。
当然、自己評価も低くなるので、自己肯定感も低くなります。
そしてそれはストレスとして蓄積されるようになるわけです。
できないことを認め、いまできることに注目する
であれば、できることだけをしていれば自己肯定感は下がらない。
そんな風に思うわけです。
でも現実は、「できることだけしていたら生きていけないのでは?」と心配になります。
例えば、私はアイロンがすごーく苦手。
まず、とても時間がかかります。
時間がかかるわりにはシワが残ってしまったり。
時間が経つとまたシワが戻ってしまったり。
また、専業主婦なのにアイロンがけができない私って・・・と自己嫌悪にもなりました。
たかがアイロンがけなのですが、実はかなりストレスになっていまして、ある日、白旗を揚げて夫の洋服をすべてクリーニングに出したのです。
すると、その仕上がりの美しさもさることながら、自分でも驚くほど気持ちがスーッとしました(笑)
ところがです。
クリーニングに洋服を出すようになってから心に余裕ができたのか、アイロンがけについてテレビやネットで記事を見つけると気をつけて見るようになりました。
そして、できそうなことがあれば、試してみるように。
ちなみに試してみたことはこんな感じ。
- 脱水を1分くらいに
- 脱水直後、すぐに干す
- 半乾きのときにアイロンがけをする
- アイロンのスチームがパワーのあるものに変える
- アイロン台もしっかりしたものに変える
- 布を引っ張りながらアイロンがけする
- 洗濯洗剤を液体から粉末へ
こんな感じでできることから少しずつ実行していった結果、アイロンにかかる時間は半分くらいに。
仕上がりも以前と比べるとだいぶマシになりました。
それでも、クリーニング屋さんにお願いする方が、当たり前だけど仕上がりは綺麗です。
どんなことでもそうですが、一人の人間ができることというのは限られています。
アイロンがけでいうと、プロは使っている道具が違うし、熟練の技があります。
大した経験もない主婦が、プロと同じ仕上がりにするのは、そもそも無理なんです。
つまり、できないことをできるようにするのではなく、
- できないことがあれば、今自分にできることからはじめる
ことが大切。
これが、自己肯定感を下げないコツではないかと思うのです。
心底願うと叶うのは
「できないことをできるようにする」に似たようなことがあります。
それは、
- 心の底からそうなりたいと願ったら絶対に叶う!
というもの。
実はこれ、このまま鵜呑みにするのは危ないなーと思うのです。
この言葉の裏にあるのは、
- いかにしてモチベーションをキープするか
という精神論。
例えば、心の底から痩せたいとダイエットをはじめました。
でも、ほとんどの人は挫折します。
それは、心の底から痩せたいという気持ちが途切れてしまったからです。
でも、心の底から痩せたいという気持ちを継続させることができれば成功するわけです。
つまり、心底思うその気持ちを、どうしたら継続させることができるのかを考えるわけです。
それが、「心の底からそうなりたいと願ったら絶対に叶う!」につながるのです。
また、もし、そう願って叶うことがあるとしたら、それはあらかじめ攻略法がわかっていることだけだと思います。
一番わかりやすいところで、「お金持ちになりたい!」という願いと「100万円貯めたい」という願い。
心底願うだけで叶うのであれば、お金持ちはもっと増えてもいいはず。
でも現実は、そんなにたくさんはいないですよね。
でも100万円貯めた人というのは、たーくさんいますよね。
お金持ちになるための攻略法は確立されていないけど、100万円貯める攻略法は確立されているからだと思います。
あるいは「子どもが欲しい!」という願いも同じです。
心の底から思うだけでは絶対に叶いません。
そもそも子どもができる仕組みがだいぶ解明されてきたけれど、完全ではないということ。
さらに、子どもができない理由は人それぞれ違うため、攻略法も人それぞれになるわけです。
つまり、原因がわかっている夫婦には攻略法はあるかもしれませんが、原因がわからない夫婦にとっては、子どもは心底願うだけでは授からないというものに入ります。
人は完璧ではないのですよね。
誰にだって好きなこともあれば、嫌いなこともあります。
得意なこともあれば、苦手なこともあります。
好奇心がそそれられることもあれば、まったく興味を持てないこともあります。
だから、できることとできないことがあって当然なんだということ。
どうしてもできないことは誰かに相談する
ただ、できることだけしていては生活ができない。
あるいは、生活に支障をきたす。
他人に迷惑をかけてしまう。
そういうことはあるものです。
そんなときは周囲に助けを求めることを忘れずに。
私は夫に助けを求めたり、時には友達に助けを求めたり。
友達に聞いてみると、案外と「私もできないわよ」ということがあり、「なーんだ。じゃぁ私も無理する必要ないか」となることもあります。
それでも解決できないことがあって困るときは、専門家に相談することも忘れずに。
さいごに
こんな当たり前なことにアラフィフになってよーやく気づきました。
そのため、今は、兎にも角にもできることできないことをぜーんぶ整理して。
生活のベースとなる部分はほぼほぼできることを中心に。
できないことがあるときは落ち着いて考えて、できることから始めるようにしています。
でも決して無理はしません。
そんなわけで、このところ心穏やかに暮らせているのはおそらく身の丈がわかったからだと思います。
生きるのがすごく楽になりました。
残りの人生もできることからはじめて、楽に生きられるといいなーと思っています。
いつも心に響くブログで楽しく読ませていただいてます
私も元々完璧主義者で自分に疲れていたのですが、子供がいないという負い目がどこかにあり、子供がいる主婦の一人もっと完璧な主婦でいようと頑張りすぎて、いつしか心が疲れてしまっていて、誰も頼らないようになっていました
自分をもっと大切にしようと気が付いてから毎日楽しく過ごすことができ、頑張りすぎることがなくなりました
40代を楽しくすごし、50代へ繋げていきたいと思います
コメント欄を再オープンして下さり、嬉しいです。
色々なことがあったけど、ブログで勇気を頂いています。
コメントが書けるだけで、繋がっていると思えるのは私だけでしょうか。。。
これからも、ブログ、楽しみにしていますね。
コメント欄のオープンありがとうございます。
前に薬膳の資格持ってるとコメントしたものです。
私はまだ楽しいというところまでいってないですが、毎日ジムか水泳に行ってます。
小学生以降、水泳を習うのは初めて。クロール、平泳ぎ、背泳ぎ、バタフライを習ってます。
自分を大事にする・・・そうですね!
まだまだ、真面目すぎるところがあるので、これからは楽しみたいです。