2016年にこのブログを書きはじめてから、多くの本を読んできました。
その中でも特に読んで良かったと思えるのは心理学の本。
当時、夫以外の人と関わることが極端に嫌になっていたのです。
でも誘われると嫌とは言えず誘われるがままに時間を過ごすのですが、その後、色々なことを考えてしまい自己嫌悪。
これを繰り返していました。
なぜ、行きたくないのに断れないのか。
なぜ、人と会って話しをすると自己嫌悪に陥るのか。
今、どうしたいのか。
この先、どうなりたいのか。
まったくわからない状態でした。
実は、これと似た状況になったことが過去にもありました。
まわりは結婚して子育てをはじめているのに、私だけは相変わらず夫婦2人きり。
まわりは子育ての話題ばかりで、私はその話題に入ることさえできない。
疎外感、孤独感にさいなまれる日々でした。
そんなときに出会ったのが「7つの習慣」という本。
グローバルカンパニーの重役で、この7つの習慣のセミナーを受けている人はとても多いと聞きます。
日本では大ヒットした「嫌われる勇気」のアドラー心理学がもとに書かれた本と言われています。
簡単に言うと、自分の行動を緊急度と優先度に分け、優先度を基準にスケジュールを作成します。
ある意味自己中心的な生き方ですが、この本と出会ったことで疎外感や孤独感からは開放されました。
ところが10年以上経って、また同じような状態に。
それが2年前のことです。
でも今回は、7つの習慣を読み返してもどうにもこうにも解決できません。
そんなとき、心理学者マズローの「人間性の心理学」を読み、自尊心(自己肯定感)が低いことを知ります。
そこからは、どうしたら自己肯定感を上げることができるのかを考える日々。
他にもたくさん本を読み、現在は、家事と趣味と在宅ワークの毎日でとても充実しています。
私にとって本は、駆け込み寺的存在です(笑)
あれこれ言ってくる人には自分の話しをしない
ところで、その自己肯定感についてですが。
最近思うのは、自己肯定感が下がったり、低くなってしまう状況は誰にでもあるものだということ。
本人のライフスタイル、思考、価値観、趣味、家族構成などがレアであればあるほど、周囲と話が合わなかったり、思い込みで意見を言われたり、あるいは否定されたり。
そういったことが長く続けば、誰だって自己肯定感は低くなるんですよね。
だから、自己肯定感を上げる一番の早道は、身近にあれこれ言ってくる人と会話をしないこと。
これにつきるんです。
でも、会話せずにはいられない関係の場合は、どうしたらいいのか。
これは、自分の話しをしないこと。
これしかありません。
あれこれ言ってくる人の心理を知ると楽になる
例えば、子なし主婦にとって旅行をするというのはごくごく日常。
旅行の話題を子なし主婦同士ですると大盛り上がり!
あそこのリゾートがいい、あの国は食事が美味しいなどなど、話題は尽きません。
でも、あるとき、ある主婦グループの中で旅行を話題にしたら、シーン・・・。
「子供がいないと趣味も旅行も楽しめていいねー」と言われたときはガックリしました。
この話しを同じ子なし主婦さんに話したところ、彼女は「子どもいないと時間もお金も自由になっていいねー」と冷たく言われたことがあるんだそう。
実はここで見えてくることが2つあります。
嫌味を言う人は、なにかしらの思いがあって言っていると考えるのが無難。
これは、
の中の、
- 人にあれこれ言う人の心理
に書いたことですが、あれこれ言ってくる人は、相手のために言っているのではなく、本人のために言っていることが多いということ。
一番ありがちなのは、旅行したいけれど旅行できない状況にある。
だから、旅行を楽しんでいる話しは自尊心を傷つけられるわけです。
その結果、自尊心を守るためにそういった言葉を発している。
反対に、旅行の話題を出す私も、誰かに理解してほしいという思いから話しているわけです。
子どもがいなくても、旅行楽しんでいるんだから!という思い。
承認欲求のようなものですね。
つまり、自己肯定感の低い人ほど、何かを言いたくなるんです(笑)
ここでこちらの自己肯定感を高めることを最優先に考えると、自己肯定感が低い者同士では、お互い、余計に自己肯定感を低くするだけ。
些細なことで自尊心が傷つくので、容易に関係がギクシャクします。
つまり、そもそも自己肯定感の低い人との付き合いは慎重にするべきなのです。
友達との付き合い方
では、自己肯定感が低い時に、自己肯定感の低い人とどうつきあうかということですが。
選択肢は4つ。
- あれこれ言う人に、そんなこと言わないでとお願いする。
- あれこれ言う人に、なぜそんなことを言うのかを聞いて、理解を試みる。
- あれこれ言う人には、自分の話しをしない。
- あれこれ言う人とは、つきあわない。
ここまで書いたことでわかると思いますが、1と2は、相手の自尊心を余計に傷つける可能性があるので、できれば避けた方がよい選択肢。
家族であれば事前に時間を取ってもらい、何を言いたいのかしっかりと整理してから話し合いをするのが良いかもしれません。
でも普通に考えると、自己肯定感の低い家族であれば、話し合いにならない可能性は大いにありえます。
あるいは話し合いになって相手が理解してくれたとしても、相手の自己肯定感がさらに下がり、うつ病になる可能性もあるのでくれぐれも注意が必要です。
となると、3または4を選ぶことになります。
何かのグループに属していて、引き続きそのグループに属していたいときは、3の自分の話しをしないで逃げることができます。
ただし、自分のことを話さずに友達としてつながることはまず無理。
本当に親しくなりたい人がそのグループにいるのなら、個別に誘って別なところで親睦を図るほうが得策といえます。
ライフスタイルや価値観がまったく異なる相手とは、自己肯定感云々以前の問題なので、自然と4を選ぶことになると思います。
ちなみに私は、ほぼ4を選んでいます(^_^;)
やはり友達であれば、最低限、自分の話しもするけれど人の話も聞く人でないと長続きはしないです。
あと、自己肯定感が低いことを自己認識できていない人というのは実はかなりやっかいです。
私もそうでしたが、自己肯定感が低いと自尊心を保つことしか考えられないんです。
相手の立場に立って物事を考えることができないので、悪いのは自分ではなく、まわりの人。
そして、常に上から目線で人と関わるので、思い込みや決めつけで言葉を発します。
相手と同じ立場に立ったこともないのに、「なんとなくわかるかもー」とか言ってしまうのです。
わかるわけないのに(笑)
さいごに
というわけで、人との関わり方の中で、自己肯定感を上げるために私が日々考えたり実行したりしていることを書いてみました。
同じような状況に陥っている方の参考になればと思います。